トヨタが生産工場の大半を休止へ 熊本地震で部品供給滞る
トヨタ自動車は、グループ会社を含む国内15の自動車組み立て工場で、18~23日の操業を段階的に止めると発表しました。
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熊本県と大分県を中心とする連続地震が続き、大手製造業各社の現地工場が被災。九州からの部品の供給が滞っているため。
17日の時点で長崎工場と大分工場の総合を全面的に再開したが、熊本工場では地震による設備の被害状況が完全に確認できず、「再開の見込みはまだわからない」としている。
また18日から福岡県にあるトヨタ自動車九州の宮田工場、19日からは愛知県内の高岡、堤、田原、元町といったトヨタ本体の各工場、トヨタ車体のいなべ(三重県いなべ市)や富士松(愛知県刈谷市)の工場、トヨタ自動車東日本の東富士工場(静岡県裾野市)などの操業も停止。
トヨタ系部品メーカー、アイシン精機 の熊本市の子会社も操業復旧のめどが立っておらず、ドア部品やエンジン部品などの供給がストップ、トヨタ車を受託生産する日野自動車の東京羽村工場も19日から、ダイハツ工業の京都工場も20日から休止。22日からトヨタ自動車東日本の岩手と宮城大衡の各工場も停止する。
数万台の生産に影響
大きな地震がなお相次いでいるため、熊本県内にある工場では製造設備の確認や復旧作業が遅れている工場も目立ち、23日までに数万台の生産に影響が出る見通し。その後も生産を止めるかどうかは、部品の供給状況をみて20日をめどに判断する。
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